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ミルトセレクトの薬効の多くを占める主要活性成分はアントシアニン類(アントシアノサイド類)である。

Vaccinium myrtillus L. (一般名: ビルベリーまたはヨーロッパブルーベリー) 果実は、よく知られたアントシアニン源である。
プライアらは、Vaccinium myrtillusベリーはVaccinium angustifolium.ベリー等他のベリーと比較して最も多量のアントシアニン類を含有していると報告した。ベリーに含まれるアントシアニンの量は 300~698 mg/100 gであり、熟成過程で更に増加する。

アントシアニンという用語は当初ヤグルマ草の色を生み出す物質を示す造語であった。即ち、ギリシャ語のanthos = flowerとKuanos = blueに由来し、大半の花や果実の赤、ピンク、藤色、紫、青、またはスミレ色を生み出す水溶性の色素群を指している。これらの化合物は強力な抗酸化剤およびホスホジエステラーゼ阻害剤として作用し、従って、毛細血管抵抗性と毛細血管透過性の改善において特に有効である。

アントシアニジン類は、ミルトセレクトに少量(< 1%)含まれている、糖成分を含まないアントシアニン類であり、誤った抽出液の製造および/または保存の際に発生するアントシアニン分解産物とみなすべきである。

アントシアニン類の化学構造

 

R R 1 R 2 R3

シアニジン3-O-グリコシド

OH OH H アラビノーズまたはグルコースまたはガラクトース

デルフィニジン3-O-グリコシド

O H OH OH アラビノーズまたはグルコースまたはガラクトース

マルビジン3-O-グリコシド

OCH3 OH OCH3 アラビノーズまたはグルコースまたはガラクトース
ペオニジン3-O-グリコシド OCH3 OH H アラビノーズまたはグルコースまたはガラクトース
ペチュニジン3-O-グリコシド OH OH OCH3 アラビノーズまたはグルコースまたはガラクトース

 

 

1. Prior R.L., Cao G., Martin A., Sofic E., McEwen J., O’Brien C., Lischner N., Elhenfeldt M, Kalt W., Krewer G., Mainland C.M., J. Agric. Food Chem. 46, 2686 (1998).
2. Mazza G., Miniati E., Anthocyanins in Fruits, Vegetables and Grains, Boca Raton: CRC, p 362.- Cited in Prior et al., J. Agric. Food Chem. 46, 2686 (1998). 
3. Brenneisen R., Steinegger E., Pharm. Acta Helv. 56, 180 (1981).
4. Brenneisen R., Steinegger E., Pharm. Acta Helv. 56, 341 (1981).
5. Jaakola L., Määttä K., Pirttilä A.M., Törrönen R., Kärenlampi S., Hothola A., Plant Physiology 130, 729 (2002).

 

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