2008年1月30日、ミラノ発
ビルベリー抽出物は腎臓保護に有用である
中国人研究者グループが既知の腎毒性環境汚染物質に対する同剤の作用について研究
Agricultural and Food Chemistryジャーナル(2007年12月20日)に掲載された最近の研究ではビルベリー抽出物に臭素酸カリウム(KBrO3)が引き起こす腎障害から生体を保護する作用があることが明らかとなっている。
臭素酸カリウムは飲料水のオゾン精製の過程で副産物として形成される環境汚染物質である。米国と欧州で共にミネラルウォーターボトルで発見されてから懸念が近年広がっている。発ガン性の恐れに加えて、臭素酸カリウムは、その他の点でも毒性があり、特に、腎臓に影響を及ぼす。事実、臭素酸カリウムは遊離基を形成し、この遊離基が細胞膜、タンパク、酵素並びに腎細胞DNAに悪影響を及ぼす恐れがある。
まれにみる抗酸化作用によりビルベリー抽出物は各種の酸化的ストレスマーカーの腎中濃度を減少させ、腎組織中の遊離基に対する吸収能(酸素ラジカル吸収能ORAC)を高める上で効果があることが明らかとなった。
インデナの研究開発部長のGiovanni Appendinoはこの研究の成果についてコメントし、きっぱりと言い切る。「これらの研究結果は従来言われてきた生体におけるビルベリー抽出物の持つ強力な抗酸化特性を改めて確認させてくれています。極めて不安定な化合物の部類に属するアントシアニン類はビルベリー中で発見された有効成分です。その含有量は様々であり、当該植物の起源や適用される精製技術等、各種要因によって左右されます。インデナは原料と工程の標準化を重視しています。また、植物抽出物の特性化を行うための分析法の開発の先端に立っており、これにより、私たちが顧客の皆様にご提供する製品の組成を同定し、認定し、再現することができるのです。」
今回の研究は、中国の瀋陽(しんよう)と済南(チーナン)の2つの大学の研究者が東南アジアにおける大手食品会社Cerebos Pacific LimitedのBRAND’S 健康科学センターと協力して実施した。臭素酸カリウムによる腎毒性の各種パラメータがミルトセレクト (インデナS.p.Aが製造し、最低36%のアントシアニンで標準化されたVaccinium myrtillus L.抽出物)の投与前と投与後で分析された。 生体内試験で50、100、200 mg/kg投与量で5日間のミルトセレクト投与がいかに臭素酸塩誘発による腎障害を制限できるか、更に臭素酸カリウム中毒の影響を受けたすべての血液および組織パラメータが正常に戻されうるかが示された。
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