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2006年12月5日、ミラノ発 HPLC: 不良製品の検出
新規研究がミルトセレクトョの品質を証明 2006年11月30日、ミラノ発 –オーストラリアの科学者が最近になって農芸食品化学雑誌(Journal of Agricultural and Food Chemistry)の中でビルベリーエキスの商品サンプルを用いて粗悪品を検出する上で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いることの重要性を強調したある研究結果を公表した(同誌2006年、54, 7378 - 7382)。この研究によればHPLC法がビルベリーエキスに実際に含まれるアントシアニン含有量を測定するのに最も適している。 アントシアニン類はこれらエキスの薬効の多くの部分を占めているフラボノイド類であり、多くの果実やベリー類の鮮やかな青色と赤色の元である。 当該研究は、ミルトセレクトョ中のアントシアニン含有量を別のビルベリーエキス商品と比較している。英国薬局方に記載の単一波長の紫外線可視分光光度法を用いた場合、両エキスの総アントシアニン含有量はメーカーが訴求する値である25 %に近いが、HPLC法を用いた場合には、訴求値に適合しているのはミルトセレクトョのみである。事実、このビルベリーエキス競合品は僅かに9 %のアントシアニン類を含有しているにすぎないが、これは恐らく、この商品がバクシニウム・ミルチラスL由来ではなく、アマランスであると確認された偽和物由来である所に原因があるとみられる。当該研究で記述された研究結果はこの粗悪エキスには何らのビルベリー(バクシニウム・ミルチラスL)も含まれておらず、また、普通の分析方法では容易に検出されない化学物質が検出されうることを示唆している。 今回のニュースについて、インデナ社の分析研究部長であるRoberto Paceは、こう語っている。 「これら一連の重要なる研究結果は製造に用いられる植物原料を明確に同定し、また当該エキスの組成を評価する上でこの分析法が適していることを改めて確認させるものであり、ここでもまたインデナ製品の品質の確かさを証明しているといえます。」 アントシアニン類は、今日、ガン予防における食品成分としてのその役割について最も研究されている化合物の1つである。 レスター大学の研究者は、結腸ガンにおける化学抗ガン剤の研究用に使われる既知の国際モデルでのミルトセレクトョの化学発癌抑制作用を示す記事を最近掲載している(Cooke Dら、国際ガンジャーナル、119, 2213, 2006)。 それによると、同剤の薬理効果には標的器官(腸粘膜)中と尿中に相当レベルのアントシアニン類とそれらの代謝物が関与していた。 また、インデナ社の上級研究員のAntonella Rivaは、「ガン予防における食品成分の果たす役割についての関心が高まっている」と付け加え、また「当該研究は、アントシアニン類が最も興味を引く有効成分の1つであることを裏付けている」と考えている。
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